ジョブズ氏が構想残した新しいテレビ、近くアップルから登場か [海外]

 5日に死去した米アップルの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏が最後に構想を残した統合型のテレビが近いうちにアップルから登場するかもしれないと、複数のアナリストやメディアが予想している。

24日に発売された伝記「スティーブ・ジョブズ」によれば、ジョブズ氏は生前、テレビを実用的なものにする方法をついに思いついたと話していたという。このテレビはほかのアップル製品と無線で同期でき、「想像できる限り最もシンプルなユーザーインタフェース」(ジョブズ氏)を備えたものになるという。

投資会社のアナリスト、ブライアン・ホワイト氏は同日、「フル機能装備のアップルTVが登場予定」とするリポートを発表し、中国の工場で「アップル・スマートTV」の試作品が作られている証拠を目にしたと伝えた。

ブルームバーグは25日、関係者3人の話として、メディア管理ソフト「iTunes」の開発を手掛けたソフトウェアエンジニアのジェフ・ロビン氏が新しいテレビの開発を担っていると報じた。さらに別のアナリストの話として、このテレビにはアップルの新しいスマートフォン「iPhone 4S」に搭載された音声ガイドの「Siri」が採用されるかもしれないとした。

アップルは2007年に、テレビに接続してインターネットのコンテンツなどを表示するセットトップボックス製品「Apple TV」を発売している。しかし売れ行きは振るわず、ジョブズ氏も昨年、「(Apple TVは)大ヒットにはならなかった」と認めていた。

年内に予定されていたApple TV刷新の計画が打ち切られたとの情報もあり、これは新しいテレビの登場を見越した動きかもしれないとアナリストは予想している。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。